カラミざかり3
夏の騒乱は、
もつれた4人の糸を容易くほどき、
断ち切っていった。
激しい流れにのまれていく。
なす術もなく日々に沈んでいく。
そして彼らは、
新しい結び目を求めていく──
からまり合った男女4人の青い季節、ここに完結。
ネタバレ
肝試し以来、飯田と新山は藤野の部屋に入り浸りとなりました。毎回3人でセックスの繰り返し。しかし、徐々に藤野が飯田と絡む時間が増え始めます。新山は藤野のことが気になっているのですが、どうやら藤野は飯田が目当てのよう。
飯田にだけメールを送って、これからは二人で会うように伝えます。二人で会うことになったら、今までよりも濃密な時間が過ぎるのでした。
そんな飯田を遠くから眺めつつ、何もできない高成。飯田は手あたり次第に男とセックスをするようになり、学校の保健室でも知らない男子生徒に抱かれています。
飯田のそんな様子を新山から聞き出す高成。知らず知らずのうちに股間が膨らんでしまいます。それに気づいた新山は、高成を誘ってホテルへ行くのですが、高成はなかなか立ちません。あきらめかけた新山に高成は、もっと飯田の話を聞かせてほしいと頼みます。
飯田がどんな男に、どのように抱かれていたのかを詳細に聞かせる新山。すると見る見るうちに高成は勃起し、人が変わったように新山を抱きます。
そう。高成は飯田が他人に抱かれている姿を想像するだけで興奮してくるのです。いろんな男に抱かれている飯田の姿を想像したり、思い出したりすると、熱くこみあげてくるものがあるのです。
新山と別れた高成は、ついに飯田に連絡を入れます。
そして、思いを伝えるのでした。
それから数年後、喫茶店でコーヒーを飲んでいた高成。店で働く飯田に「また話を聞かせて」と声を掛けます。
高成は、飯田が誰かに抱かれる話を事細かに本人から聞き出しているのでした。藤野や学校の同級生。大学の新歓コンパで輪姦されたこと、同棲している男の荒々しいセックス。その男の連れてきた友人に強姦されたこと、SNSで知り合った男に開発されたこと。
そして今は、バイトしている喫茶店の店長との不倫・・・。
飯田の話を聞くたび、高成は最低な気分を味わうことができ、それがこの上のない幸せなのでした。